表面処理とは、その名の通り、表面に対して行われる加工のことです。
表面処理は「劣化を防ぎ耐久性を高めるなど機能性を付与すること」、「外観を整えること」を目的に行われます。

今回は、防錆効果を付与しつつも、外観を整えることとを主目的とした【装飾表面処理】をご紹介します。
燕三条地域では、1900年初頭から金属洋食器の製造が盛んであり、これらは食事をより楽しませる、
料理をより美味しく見せるなど意匠性にも拘るニーズがあります。そのため燕三条地域では、装飾表面処理の
技術導入・技術開発を積極的に行っております。

8月半ばより、「表面処理」をテーマとしたオンライン展示を開催予定です。
様々な表面処理品を展示しますので、ぜひご覧ください。
なお、現在のオンライン展示にも表面処理企業が出展されていますので、ぜひご覧ください。
専用アプリ不要で、スマホ・PCからご覧いただけます。
≪燕三条ものづくりVR展示館≫

装飾表面処理は目的や用途により様々な方法があります。その中でも代表的なものを5つ紹介します。

1.磨き・研磨
素材表面を鏡のように仕上げて光沢を出すことができます。
アルミニウムやステンレスから樹脂まで幅広い材質に適用できます。

2.塗装
素材表面に塗料を塗り、樹脂膜を成膜する、装飾面・防食面でポピュラーな表面処理方法です。
塗料、添加剤、前後処理によって様々な表現ができます。

3.めっき
素材表面に薄い金属膜を成膜する、装飾面・防食面でポピュラーな表面処理方法です。
装飾面に注目すると、ゴールドやシルバーだけではなく、ピンクゴールド調やプラチナ調、アンティーク調などもあります。

4.黒染め
化学反応で、素材表面に良質な黒さびの薄膜を成膜します。
鉄やステンレスに用いられています。

5.酸化発色
化学反応で、素材表面に無色透明な薄膜を成膜します。
極微小な薄膜厚さを制御して色を変化させますが、当地域では成膜管理技術があり、安定した表面処理を行えます。
ステンレスやチタンに用いられています。

当センターでは、お客様のご要望を伺い、燕三条地域企業とのマッチングを行っております。
表面処理の他、部品加工や民生品など様々なご用命に対応いたします。お気軽に、当センターまでお問合せください。

【お問合せ先】
(公財)燕三条地場産業振興センター　産業振興部　企業支援課　TEL:0256-35-7811
電話またはページ上部の「メールでのお問い合わせ」からご連絡ください。