先回は『黒染め』という表面処理をご紹介しました。
≪先回記事:表面処理(黒染め)の加工先をお探しの方へ≫
今回は、『酸化発色』という表面処理をピックアップしてご紹介します。
現在、燕三条ものづくりVR展示館では「表面処理」をテーマとした展示を行っております。
様々な表面処理品を展示しておりますので、ぜひご覧ください。
専用アプリ不要で、スマホ・PCからご覧いただけます。
≪燕三条ものづくりVR展示館リンク≫
酸化発色とは、ステンレスやチタンなどの表面に、1μm未満の極々薄い酸化被膜を形成し、その干渉力によって色を付ける方法です。
シャボン玉を見ると、虹のよう様々な色が見え、角度によってはさっきまで青色だったところが、黄色に変わったように見えます。
これこそが干渉色です。
見える色は、金属表面に形成される酸化被膜の厚さによって変化します。
酸化被膜の厚さは1μm未満と極々薄く、処理条件や環境条件、加工物の表面状態の影響を受けます。
そのため酸化被膜の厚さが変わると、見える色が変化してしまうので、均一な品質を得るにはこれら条件を管理制御する必要があります。
燕三条地域では、100年以上前から金属洋食器を製造しており、現在では多くの民生品を製造しております。
その中で、意匠性は重要であることから、製品に意匠性を付与する技術の一つである酸化発色技術は、金属洋食器や民生品の製造と共に培われてきました。
そのため、品質の安定した酸化発色技術を有しております。
最近では、酸化発色の特徴である、皮膜が1μm未満と極々薄いこと・剥離しないこと・様々な色をつけられるという点から、
異物混入厳禁かつゾーニングが求められる医療分野や食品加工分野での導入が進められています。
当センターでは、お客様のご要望を伺い、燕三条地域企業とのマッチングを行っております。
表面処理の他、部品加工や民生品など様々なご用命に対応いたします。
ご希望の場合は、加工方法についてもご提案いたします。
お気軽に、当センターまでお問合せください。
【お問合せ先】
(公財)燕三条地場産業振興センター 産業振興部 企業支援課 TEL:0256-35-7811
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