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2023.11.1

めっき処理の加工先をお探しの方へ

先回は【酸化発色処理】をご紹介しました。
≪先回記事:酸化発色処理の加工先をお探しの方へ≫

今回は、【メッキ】についてご紹介します。
メッキの目的を大別すると、装飾性向上・耐食性向上・機能性付与の3つがあります。

メッキは金属はもちろん、プラスチックやセラミックス、紙など様々な材料に施せます。
またメッキする材料も、金や銀、錫、亜鉛、ニッケルなど様々な材料があります。

このように非常に汎用性が高いことから、身近なところにたくさん使用されています。
このようにメッキには様々な目的と用途があります。
今回はさらにズームして、下記の≪燕三条ものづくりVR展示館~表面処理技術~≫で
展示されている「クロムメッキ」と「ニッケルメッキ」をご紹介します。

現在、燕三条ものづくりVR展示館では「表面処理」をテーマとした展示を行っております。
様々な表面処理品を展示しておりますので、ぜひご覧ください。
専用アプリ不要で、スマホ・PCからご覧いただけます。
燕三条ものづくりVR展示館

1.クロムメッキ
外観は光沢のあるシルバー色で、耐摩耗性・耐食性・耐熱性・密着性が良いことから幅広い用途に用いられています。
材料表面にクロム金属を析出させ、そのクロム金属が大気中で酸素と結合し、透明で非常に薄い酸化被膜を形成します。
そんなクロムメッキですが、大別して「装飾クロムメッキ(ニッケルクロムメッキ)」と「硬質クロムメッキ」の2種があります。

1-1.装飾クロムメッキ(ニッケルクロムメッキ)
装飾性の向上を目的としたクロムメッキで、生活雑貨や蛇口などに用いられています。
一般的に、ニッケルメッキを施した後、表層にクロムメッキを施します。

1-2.硬質クロムメッキ
耐摩耗性や耐食性の向上を目的としたクロムメッキで、機械部品や金型など工業用途に幅広く用いられています。
材料に直接クロムメッキを施し、装飾クロムメッキに比べて厚いクロム金属層を形成させます。

2.ニッケルメッキ
外観は光沢のある少し黄色味のある色で、耐食性・耐薬品性・密着性が良いことから幅広い用途に用いられています。
材料表面にニッケル金属の皮膜を析出させます。
そんなニッケルメッキですが、こちらも大別して「電気ニッケルメッキ」と「無電解ニッケルメッキ」の2種があります。
電気ニッケルメッキは、処理の際に電気化学的にニッケルを還元析出する方法です。光沢性・平滑性を上げることができます。
無電解ニッケルメッキは、電気を使用せず、化学的にニッケルを還元析出する方法です。

下記のようなニーズでは無電解ニッケルメッキが用いられます。
・均一な皮膜を形成したい場合
・寸法精度を維持したい場合
・材料形状が複雑な場合
・高硬度が必要な場合

当センターでは、お客様のご要望を伺い、燕三条地域企業とのマッチングを行っております。
表面処理の他、部品加工や民生品など様々なご用命に対応いたします。
お気軽に、当センターまでお問合せください。

【お問合せ先】
(公財)燕三条地場産業振興センター 産業振興部 企業支援課 TEL:0256-35-7811
電話またはページ上部の「メールでのお問い合わせ」からご連絡ください。 

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